Vol.2 構想半年!衣装デザインのアイデア
「可愛くてオシャレ!」と大人気のユースマイルオリジナル衣装!
衣装制作秘話インタビューの第2回目は、衣装デザインのアイデアをどう形にしていったのか?
ユースマイルの衣装全般の仕入れ・管理を担当している金森に制作過程や苦労したポイントを聞きました。
Erika Kanamori
美容専門学校のブライダル科を卒業後、株式会社キシモトに入社。
ウェディング専門のフォトスタジオ アンジュエール姫路店でカメラ・美容に携わる。
先輩に同行して衣装買付けをしていくうちに、チーフとして衣装バイヤーも担当するように。
現在はディレクターとして、ユースマイル・アンジュエール全店の衣装バイヤー・小物の仕入れ・メンテナンスや、ユースマイルの衣装ブランディングを担当。
全店用のオリジナル衣装の制作デザインという新しい試みにチャレンジ。
プライベートでは3歳の男の子のママ。
衣装デザインのアイデアは、コラージュボードで共有
オリジナル衣装デザインのアイデアは、どんな所から思い付いたんですか?
まずは、デザインにいきなり着手するのではなく情報収集から始めました。
お客様にどんな衣装が求められているか、流行りを押さえることも大切なので。
他のフォトスタジオさんのインスタグラムもよく見に行っていました。
あとはカタログとかですね。
ここ数年トレンド色になっている、くすみカラーは引き続きトレンドが続くことがわかっていましたし、淡いトーンのニュアンスカラーはスタジオセットの小物の色にも取り入れられていたので、そのカラーに近いイメージ素材を集めたコラージュボードを作成して、ユースマイルのブランディングを担当しているチームメンバーと衣装の雰囲気や方向性を確認しました。
私たちが制作するのは、ファッションとしての衣装ではなく、写真撮影をするための衣装なので、スタジオセットの制作担当・カメラマンと足並みをそろえるためにも、イメージの共有はとっても大切な作業なんです。
オリジナル衣装の構想から完成まで、どのくらいの時間がかかりましたか?
6月くらいからスタートして、洋柄衣装も古典柄衣装も両方完成したのが12月なので、半年くらいかかってますね。
オリジナル衣装を制作することは、もっと前から決まっていたのでスケジュール自体は1年前から組んで動いていました。
イメージに合う生地探しのために問屋さんを何軒もハシゴ
デザインイメージが決まってからは、何から始めたんですか?
まずは、生地メーカーからサンプルを取り寄せたり、実際に大阪船場の生地問屋さんに出向いてイメージに近い色と柄の生地を探しました。
スタジオセットが変わることもあって、今までと印象をガラッと変えたい…という想いがあったのですが、イメージ通りの生地を探すのは大変でした。
生地問屋さんを何軒もハシゴして、やっとフェミニンで女性らしい繊細さイメージに合う花柄の生地を見つけたんです!
サンプル生地だと、実際の着物より柄が大きく見える気がしますね。
生地の面積が小さいとイメージが付きにくいので、イラストに着物の柄を当てはめた完成イメージを作成して確認しました。
家を建てる時の壁紙と同じで、大きい面積になった時のことを考えてデザインしないと「思ってたのと違う…」となってしまうので。
完成イメージは、帯や草履などの色を変えて複数パターンを考えてコーディネートを決めるのにも使いました。
写真にした時に一番キレイに見える衣装デザイン
完成した衣装を拝見すると、意外と色が濃い気がするのですが…?
スタジオで撮影した時にどんな写真に仕上がるか…ということも計算して、色や柄は選んでいます。
ユースマイルのフォトスタジオで使用しているライトは、お顔に強い影が出たりしないように自然光に近い照明を使っているのですが、家庭用の照明よりは強い光なので、淡すぎると写真になった時に色が飛んでしまうことがあるんです。
カメラの設定をお顔映りが一番良く写る設定にした時に、衣装も一番キレイに見えることを前提に色・柄を選んでいます。
確かに写真で見ると肉眼で見た時と少し印象が違って、優しいトーンになりますね。
そうですね。目で見るのと写真で残すのとでは全然違いますね。
サンプル生地でカメラ撮影してみたりもしましたが、そこは経験による計算もあります。
私は衣装担当だけでなく、カメラマンとして現場にも入っているので、撮影経験が衣装デザインに活かせる点は大きな強みだと思います。
親子で衣装がリンクする色柄をチョイス
ママの衣装の生地は、お子様の生地と同じ柄で色違いなんですね?
家族全員で撮影した時にリンクするコーディネートを考えているので、柄をリンクさせて色違いでデザインしています。
今回、洋柄の着物は「ママに憧れている、ちょっぴり背伸びした女の子」をテーマにしているので、ママと女の子で並んだ時に、それが表現できているんじゃないかな?と思います。
着物のデザインも小物制作も同時進行だったので大変でした!
洋柄着物のデザインで一番苦労した点はどこですか?
一番時間がかかったのは生地選びですね。
あとは、納期の関係で着物の制作と帯や帯締め・志古貴(しごき)・草履やバッグ・髪飾り…といった小物の制作が同時進行で進んでいたので、生地を決めて着物の完成形を見る前に小物のデザインも決めないといけなかったので実物に合わせてイメージをすることができなかったんです。
なので、全体像を想像しながら進めていくのが大変でした。
洋柄着物は総柄だったので、小物はシンプルな無地やレース生地を取り入れて素材に変化を付けて…と、バランスを考えながら決めていきました。
なので、着物と小物が完成して初めて合わせた時は「イメージ通りにできて良かった!」とホッとしましたね(笑)
→Vol.3に続く
最終回は、小物も全て自社で手作り!細部へのこだわりポイントをインタビューしています。お楽しみに♪
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