お宮参りと百日祝いとは?一緒にお祝いしてもいいの?
お子様が生まれてからのお祝い行事は様々あります。 お宮参りは生後約30日後、百日祝い(お食い初め)は生後約100日で行うお祝いですが、お子様の成長を見守る節目の行事として、それぞれ異なる意味や儀式が含まれます。 お子様のご様子や季節などに合わせて、同じタイミングでお祝いするご家族も沢山あり、日取りを合わせることで、ご家族全員でゆったりと過ごすお祝いの時間が確保できるため、これらを同時に行うことで生まれる新たなメリットも多数あります。 そこで今回は、具体的な準備や当日の流れも含めて、このお宮参りと百日祝いのお祝いのタイミングや一緒にお祝いするときのポイントについて解説していきます。
◎お宮参りと百日祝いの違いとは?
お宮参りの基本情報と意味
お宮参りとは、お子様が無事に生まれたこと、そして健やかな成長を祈って氏神様に参拝する行事のことです。 日本古来の風習に基づいて行われ、地域によってお参りの仕方や衣装の選び方に違いがあります。 例えば、赤ちゃんに掛ける祝い着は、母方の祖父母から贈られることが多く、家族の伝統に従ったり、地域の習慣に合わせたりと、家庭ごとに独自のスタイルが見られるのもお宮参りの特徴です。 生後約30日の時期に行われることが多いですが、神社さんへの参拝で外出を伴う場合も多いため、天候や季節を考慮したり、ご家族皆様の予定、お子様の成長の様子に合わせて前後させる場合もあります。 また、お参りの際に家族全員で揃っての記念撮影を行う家庭も増えており、写真に残すことで家族全員でお子様の誕生を喜び、成長を見守る瞬間として心に残るものとなります。
百日祝いの基本情報と意味
お食い初め、百日祝いと呼ばれ、お子様が一生食べ物に困らないようにという願いを込めて、生後100日頃に行われる行事です。 用意する祝い膳には特に意味のある料理が並べられます。 たとえば赤飯は「健康と幸福」、鯛は「縁起の良い未来」を象徴し、煮物やお吸い物は家族の温かい絆を意味します。 お祝いのお膳は本当に食事をするのではなく、親や祖父母が代わりに食べさせる真似をすることで、家族全員でその願いを共有します。 お膳の内容は地域や家族の伝統によって異なることがあり、シンプルな献立から豪華なものまで様々です。
◎お宮参りと百日祝いの流れ
お宮参りの準備当日の流れ
ご家庭や地域によりさまざまですが、お参りに行く神社を選び、お参りに参加する家族の予定を調整。 神社さんにより必要な場合はご祈祷の予約をします。 神社の雰囲気や祝祭時の静けさを大切にしたいと考えるご家族は、混雑を避けて平日を選ぶこともあります。 大安の日を選ぶ方も多いですが、家族全員が参加しやすい日を優先するのも一つの方法です。 次に、お参りにふさわしい服装として大人は着物やフォーマルウェアを、お宮参りのお子様はお祝い着やベビードレス等を準備しましょう。 持ち物としては、赤ちゃんを抱っこする際に使うお祝い用の掛け布や防寒具、授乳用アイテムなど、赤ちゃんの快適さを保てるような準備も忘れないようにしましょう。 お参りの当日は、神社などに参拝しご祈祷を受けます。お参りの日に記念撮影をしたり、家族そろっての食事会をされる方も多いです。
百日祝いの準備と流れ
お食い初めのお膳を用意しますが、前述した通りこの祝い膳は、赤飯・尾頭付きの鯛・お吸い物・煮物・香の物をそえます。 伝統的な和食器を使用することが多いですが、最近では自宅にある器や洋風の食器を使ったアレンジも増えています。 祝い膳を手作りする家庭も多く、手間暇をかけて用意した料理には特別な愛情がこもります。 インターネットを活用すれば、さまざまなレシピや飾り付けのアイデアも参考にできます。 また、お子様が着用する服装の準備としては、ちゃんちゃんこや着物などを準備されるのが一般的です。 実際に食事をするわけではありませんが、こぼしてしまうこともあるので、前掛けなどの準備もしておくとよいでしょう。 家族で食卓を囲み、和やかな雰囲気でお祝いを進めることで、より一層心に残るお祝いが演出できるでしょう。
◎お宮参りとお食い初めを同日で済ませるメリット
時間と費用の節約
お子様が生まれてからすぐは、ご両親も何かと忙しいものです。 新しくお子様を迎えるための設備の購入や準備、諸手続き、お子様を中心とした家族の生活のリズムを整えることなどがあります。 そこでまだまだリズムが整い切らない、生後30日でのお宮参りはご家族によっては負担になることもあります。 また寒い時期・暑い時期に生まれた場合は、生後間もない状態で外に連れていく事に不安を感じる親御さんも少なくありません。 行事を1回にまとめることで、食事会やお祝いなどもまとめることができ、費用面でも効率的になる、という側面もあります。 特に遠方からの親戚や祖父母が集まる場合、移動費や宿泊費も節約できるため経済的な負担が軽減されます。 子育てに忙しいご両親にとっても、時間と体力をセーブできるという点で助けになるでしょう。 赤ちゃんの成長を見守りつつも、家族の負担を減らせる工夫ができることができるため、お宮参りと百日祝いを同じタイミングでお祝いするご家族も多くいらっしゃいます。
親族の参加のしやすさ
お宮参りと百日祝いを一緒に行う事のメリットは、親族の予定を合わせやすいということもあります。 短いスパンでお祝い事のたびに家族の予定を合わせるとなると、特に祖父母が遠方にお住いの場合は難しく、参加できないこともあるかもしれません。 その点、お祝いを1回にすることで集まりやすくなります。 1歳になるまでのお子様は日々が成長の連続で、少しの間会わないだけでもとても成長しているものです。 特に、家族全員が一緒に過ごす時間は貴重で、集合写真や思い出話を共有する良い機会です。 遠くに住む親戚や友人とも会う機会を設けやすいため、親族間の絆も深まります。 お子様の成長を見逃さない為にも、お宮参りと百日祝いのタイミングを合わせることは一つの手段となります。
◎お宮参り・お食い初めの服装と衣装
赤ちゃんの着物やドレス
百日祝い(お食い初め)の際のお子様の服装は、ちゃんちゃんこや和装が一般的です。 記念写真を撮ることも考えて衣装を選べると良いでしょう。 衣装は赤ちゃんの快適さを重視し、動きやすいデザインを選ぶこともポイントです。 また、冬季であれば寒さ対策のため、厚手の素材や重ね着ができるタイプの衣装を用意するなど、季節に応じた配慮も必要です。 ただし、食事をしている真似とは言え小さなお子様ですので、服を汚してしまったり、こぼしてしまうこともあります。 自宅ではなく食事会の会場でお祝いする場合もあるので、対応できるようにタオルやスタイなどの準備をしておくと、万が一の汚れにも素早く対応でき、写真撮影にも安心して臨めます。
両親の服装選び
お祝いの場となりますので、ご両親もスーツ等フォーマルウェアや着物で参加することが望ましいです。 食べる真似をさせる際は、お子様を膝にのせて行うため、座りやすい格好であるとより良いでしょう。 また、食べこぼし等を想定して、ナプキンを準備しておくといいでしょう。 ママが着物を着用する場合は、授乳や抱っこがしやすい着物を選ぶと良いでしょう。 最近では、簡単に着付けられる着物ドレスやワンピースタイプのフォーマル服も増えており、赤ちゃんの抱っこに適した動きやすいデザインもあります。 パパも、スーツに加え、赤ちゃんを抱きやすいように柔らかい素材のジャケットやカーディガンなどを用意すると快適です。
◎記念写真の撮影ポイント
スタジオ撮影のメリット
お宮参りや百日祝い(お食い初め)のお祝いに、記念写真を撮る方も多くいらっしゃいます。 スタジオで撮影する場合、衣装が揃っていることが多く、事前に準備をしなくてもきちんとした格好で写真を撮ることができます。 お宮参りの場合は、赤ちゃんにお祝い着をかぶせたり、お祝い着の上に寝転んで撮影します。 家族みんなで撮影する場合は、1名代表の方がお子様を抱っこした状態で、上からお祝い着を巻きつけて撮影します。 百日祝いの場合は、ちゃんちゃんこなどの衣装が準備されていることが多いです。 お祝いの行事ごとに着用する衣装はもちろんのこと、その月齢のかわいらしさや成長が分かりやすいような着ぐるみや洋服が準備されているスタジオも多く、衣装も季節に合わせたものや、特別感のあるデザインが多く揃っているので、お祝いの日を一層華やかに彩ることができるでしょう。 また、プロのカメラマンがいるスタジオでは、ライティングや背景の調整により、お子様の表情を引き立てる写真が撮影できます。 自然な笑顔や動きの瞬間を逃さないよう、プロのカメラマンがリードしてくれるため、家族全員がリラックスして撮影に参加できることも、大きなメリットですね。
ロケーション撮影の魅力
お宮参りであれば神社などでご祈祷をしてもらう同日に、カメラマンを呼んで出張撮影をするということも可能です。 自然光を活かした神社の境内での撮影は、お子様の表情が明るく映える上、家族が囲む優しい雰囲気を捉えることができます。 特に神社の厳かな雰囲気や四季折々の風景が背景に加わることで、お宮参りの雰囲気をそのままに写真に残すことができるので人気です。 神社などに呼ぶだけではなく、自宅や食事会場に来てくれるカメラマンもいるので、百日祝い(お食い初め)もその様子を撮影してもらうことができます。 食事会場や自宅での撮影は、お子様がリラックスしている表情や、自然な姿を収めることができ、親しみのある記録としても楽しめます。 写真撮影とお参りや食事会となると、拘束時間が長くなり予定の調整が難しい場合もありますが、カメラマンに出張してもらう場合は、同時に行うことができるので、時間の短縮にもなります。
自宅での撮影アイデア
スタジオ撮影をしたり、自宅にカメラマンに来てもらうほかに、自分たちオリジナルでお祝いを行い、その様子を撮影するという方も増えています。 自宅だからこそ、お子様もご家族も皆さまリラックスできるので、自然な表情で記念写真を撮ることができます。 お子様が普段使用しているおもちゃや小物を加えると、より温かみのある写真が残せますし、手作りの装飾や家族で揃えたテーマカラーの衣装など、オリジナルの工夫を凝らして、家庭ならではのアットホームな雰囲気を写真に収めるのも楽しいでしょう。 また、記念行事ごとのタペストリーをネットで購入して、壁にかけて撮影をしたり、これまでに撮影したスナップ写真を印刷して壁に貼り成長の様子が分かるような写真を撮ったり、様々なアイデアがSNSなどで見受けられますので、参考にしてみると良いでしょう。